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新しい出会いがあるイベント

こぼれ落ちた声を聞き、命をつなぐ

姜信子×山内明美オンライントークイベント 『忘却の野に春を想う』

姜信子×山内明美
2022.05.13 SUN
19:00 - 21:00

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朝鮮からのコメ難民の末裔である作家の姜信子さんと、南三陸のコメ農家に生まれ、近代以降に東北が受けた抑圧の記憶と3・11で負った深い傷を見つめ続ける社会学者の山内明美さん。利便性や効率を重視した「近代」に危機感を募らせ、2018年から始まったというお二人の往復書簡『忘却の野に春を想う』(白水社)の刊行を記念し、トークインベントを開催します。

近代社会で失われてきたものを見つめ直し、沖縄、福島、朝鮮、水俣など、植民地支配、震災、公害、障害者差別などに関わる場所を訪ねて、置き去りにされた人々の痛みや命について語りを続けてきたお二人。これからを生きる上で大切なことは何か。書名の由来になっている植民地朝鮮の詩人李相和の「奪われた野にも春は来るのだろうか」この言葉にも触れ、じっくりお話を聞きしたいと思います。


姜信子(きょう・のぶこ)
1961年、横浜市生まれ。86年『ごく普通の在日韓国人』(朝日新聞社)でノンフィクション朝日ジャーナル賞受賞。著書に『棄郷ノート』(作品社)、『ノレ・ノスタルギーヤ』『ナミイ!――八重山のおばあの歌物語』『イリオモテ』(岩波書店)、『生きとし生ける空白の物語』(港の人)、『平成山椒太夫――あんじゅ、あんじゅ、さまよい安寿』(せりか書房)、『はじまれ、ふたたび いのちの歌をめぐる旅』(新泉社)など多数。訳書に、ピョン・へヨン『モンスーン』(白水社)、李清俊『あなたたちの天国』(みすず書房)、共訳に黄晳暎『たそがれ』(CUON)など。編著に『死ぬふりだけでやめとけや 谺雄二詩文集』(みすず書房)など。17年『声 千年先に届くほどに』(ぷねうま舎)で鉄犬ヘテロトピア文学賞受賞。


山内明美(やまうち・あけみ)

1976年、宮城県南三陸町生まれ。宮城教育大学教育学部准教授。専攻は歴史社会学、農村社会学。日本の東北地方と旧植民地地域の双方をフィールドに、稲作とナショナリズムをテーマとする文化的政治にまつわる研究をしている。東日本大震災以後は、郷里の南三陸での農村調査も行っている。著書『こども東北学』(イースト・プレス)、共著『「辺境」からはじまる――東京/東北論』(明石書店)、共著『岩波講座 現代 第4巻 グローバル化の中の政治』、『ひとびとの精神史 第3巻 六〇年安保――1960年前後』(ともに岩波書店)など。

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